日本航空(JAL)は5月10日、東京−ニューヨーク便でBoeingの機内インターネットサービスを開始する。太平洋横断便でこのサービスを提供するのは初めてだ。同社が5月9日に明らかにした。
この「Connexion by Boeing」サービスは、初めはJL005/JL006便で1日おきに提供され、6月末までに毎日利用できるようになると、広報担当のジェフリー・チューダー氏は語る。
Connexion by Boeingは衛星回線を使ったデータサービスで、旅客は無線LAN対応PCを使って機内でインターネットにアクセスできる。
接続速度は通常、下り5Mbps、上り1Mbps。電子メール、Web閲覧、VPN経由の企業ネットワークアクセスに対応する。
機内のどこからでもインターネットにアクセスでき、利用料はフライト全体で29ドル95セント、あるいは最初の30分は9ドル95セントでその後1分につき25セント。2005年7月15日までは10ドルの割引が提供される。
JALはアジアの航空会社では初めてConnexion by Boeingサービスの導入契約を結び、2004年12月に東京−ロンドン便でこのサービスを提供開始した。東京−ロンドン間を運行するBoeing 747-400型機2機にこのサービスを提供するための機器が装備されているとJALのチューダー氏は説明する。
「もっと多くの主要ビジネス路線にこのサービスを徐々に拡大していくが、決まったタイムテーブルはまだない」(同氏)
Connexion by Boeingが商用サービスに入ったのは2004年5月、Lufthansaが欧州と米国を結ぶ便で開始した。このほかScandinavian Airline Systemなどがこのサービスを提供している。
このサービスはアジアの航空会社でも次第に導入されている。全日本航空(ANA)は11月に東京−上海便でテストを開始し、これを東京−ロサンゼルス便と東京−ニューヨーク便にも拡大する計画という。Singapore Airlinesは今年半ばまで一部の路線でサービスを開始する予定だ。
Boeingはまた、台湾のChina Airlines、韓国のAsiana AirlinesおよびKorean Airとも契約を結んでいる。Boeingによると、Korean Airは5月にソウルと米国を結ぶ便の一部でこのサービスを提供するという。
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