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Lucent、携帯事業者向け機器堅調も4%の減益

» 2005年07月20日 19時50分 公開
[ITmedia]

 通信機器大手の米Lucent Technologiesは7月19日、同社の第3四半期(4〜6月期)決算を発表した。売上高は23億4000万ドルで前年同期比7%の増収だが、純利益は3億7200万ドルで同3.9%減となっている。

 同社の主力である移動体通信機器の売上高は11億7000万ドル。前年同期からは14%増加しているが前期(1〜3月期)との比較では2%の減少だ。一方、固定通信用機器の売上高は5億9200万ドルで前年同期比12%減、前期からはほぼ横ばい。サービス売り上げは前年同期比14%増、前期比8%増の5億3800万ドルとなっている。

 同社は先週、米MetroPCSからCDMA2000 1X、1xEV-DO機器の供給に関する最大5億ドルの契約を受注。メキシコのIusacell、ロシアのDelta Telecomなどからも、1xEV-DO機器の契約を取り付けている。また、携帯電話のパケット網でマルチメディアサービスを実現するIMS(IPマルチメディアサブシステム)にも力を入れており、自社で扱う各種製品を統合して、いち早く市場に出す必要性から、4月に移動体通信部門と固定通信部門を統合して「ネットワークソリューション部門」(NSG)を新設。6月にはIMSソリューションの拡張を発表した。

 同社は、2005年度(2004年10月〜2005年9月)の通期売上高について、「1けた台半ばの伸び」という見通しに変更はないとしている。

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