キヤノン、NEC子会社2社を取得

[ITmedia]

　キヤノンは8月25日、NEC子会社・NECマシナリーとアネルバの2社を買収し、子会社化することでNECと合意したと発表した。NECマシナリーの自動化技術を活用した生産コスト削減と、アネルバの薄膜形成技術の導入によるSED製造装置の内製化がねらい。

　NECマシナリーの子会社化は、株式（大証2部）の公開買い付け（TOB）で行う。8月26日から10月12日まで1株当たり1212円で買い付け、53.87％を取得する計画。取得総額は約51億3900万円。上限は設けないため、NECマシナリーは上場廃止の可能性もあり、その場合は100％子会社化も検討する。取得総額は約51億3900万円。アネルバ株式は、NECが保有する100％を9月30日付けで譲り受ける予定。

　キヤノンは生産技術革新によるコストダウンに取り組んでおり、2社の技術が貢献できると判断した。NECマシナリーとアネルバのNECグループ向け半導体製造装置事業などは当面継続し、NECとの取り引きも続ける。