米IBMは1月23日、企業向けインスタントメッセージング(IM)クライアント新版の「Lotus Sametime 7.5」で、AOLおよびYahoo!のコンシューマー向けIMとの相互運用を実現する計画を発表した。Google Talkとも通信できるようにする意向。
Sametime 7.5は今年半ばにリリース予定で、各社との合意に基づき、AIM、ICQ、Yahoo! MessengerおよびAppleのiChatとの間で通信できるようにする。Googleとの間でも既存の関係に基づき、標準ベースの相互運用を実現する意向だとしている。
7.5はIMとWeb会議機能を統合したメジャーアップグレード版となり、100以上の新機能を提供。IBMではこれによってIM市場での立場強化を狙う。
インタフェースは一新して一般向けIMクライアントユーザーに馴染みのあるルック&フィールを採用。Web会議機能強化を図るほか、VoIP機能も統合する。
新しいEclipseベースのアプリケーションプラットフォームを活用してソーシャルネットワーキング機能も提供。投票機能や特定グループ向けの放送機能、チャットの情報をキャプチャ・保存して後で検索できるようにする機能などを盛り込んだ。
プラットフォームは年内にサポートを拡大してAppleのMac OS X 10.4「Tiger」とLinuxにも対応させる。
日常業務の中でリアルタイムのコラボレーションツールの重要性が高まる中、IBMは需要の増大に対応して、ユーザーがさまざまな状況やニーズに応じ、各種ツールを使って柔軟にコラボレートできるプラットフォームを作り出したと説明している。
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