米AMDがシングルコアOpteronプロセッサの最後の製品をリリースした。Hewlett-Packard(HP)とSun Microsystemsが搭載システムを提供している。
AMDは4月11日、シングルコアOpteronのモデル256および856を同日から出荷開始し、30日以内にモデル156も用意すると発表した。
これらのプロセッサは最大3GHzのクロック周波数を持つ。64ビットプラットフォームを提供するまでの数年間、AMDは製品開発の遅れや出荷延期で苦境に陥っていた。だが、AMD幹部は最新Opteronのリリースについて、「当社はシングルコアロードマップを無事に実行し、見事に完了させた」と自賛した。
AMDはサーバ/ワークステーション向けのOpteronとクライアント向けのAthlon 64プロセッサにより、Intelのプロセッサ分野における支配を切り崩すことに成功している。
Intelは現在もx86サーバおよびクライアント向けプロセッサ市場で圧倒的なシェアを占めているが、AMDは調査会社Gartnerの数字を引用し、サーバ向け市場で2004年第4四半期に5.4%だったシェアが2005年第4四半期には12.7%と大幅に伸びたと述べている。
AMD幹部は、需要がある限りシングルコアプロセッサの提供を継続する計画だと語った。
Sunは、今回発表の新プロセッサを搭載したSun FireサーバとSun Ultra 20および40ワークステーションを提供していくとしている。
SunはAMDの技術を利用して、コモディティサーバ分野で地盤を築こうとしている。2005年秋にOpteron搭載システム「Galaxy」(コードネーム)の第1弾を発表しており、2006年中にブレードサーバと8ソケットシステムを投入する計画だ。
Sunは2月、IntelのXeonプロセッサを搭載したシステムへの対抗を強化するため、現行のAMDベースのSun Fireシステムを値下げした。
IntelベースとAMDベースの両方のシステムをフルラインアップで提供しているHPは、モデル256をワークステーションに搭載している。
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