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NECエレ、今期は営業黒字を予想

» 2006年04月25日 17時24分 公開
[ITmedia]

 NECエレクトロニクスが4月25日発表した2006年3月期連結決算(米国会計基準)は、純損益が981億9800万円の損失(前期は160億3100万円の利益)になった。

 売上高は6459億6300万円(前期比8.8%減)、営業損益は356億8900万円の損失(前期は331億7600万円の利益)、税引き前損益は423億8600万円の損失(同264億900万円の利益)。

 携帯電話向けシステムLSIやシステムメモリなど、通信機器向け半導体の売り上げが大幅減となった上、民生用電子機器など全体で減収となり、原価低減が追いつかずに営業赤字化。米国会計基準に従い、繰延税金資産に対し約700億円の評価引当金を計上し、最終赤字が拡大した。ただし連結フリーキャッシュフローは48億円の支出にとどまった。

 今期は現時点では受注が好調に推移しており、半導体売り上げは今年1〜3月期にプラス成長に転じるなど回復傾向に。今期いっぱいはこの傾向が続くと見込んでおり、売上高は9%増の7050億円、営業損益は50億円の利益に転じるとの見通し。税引き前利益はゼロ、純損益は50億円の損失と予想している。

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