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Intel、途上国向けノートPCを披露

» 2006年05月05日 07時24分 公開
[ITmedia]

 米Intelのポール・オッテリーニCEOは5月3日、テキサス州オースティンで開催のIT世界会議で講演し、開発途上国向け低価格ノートPC「Eduwise」(コードネーム)のデモを披露した。

 Eduwiseは開発途上国の民族性研究を通じて開発された教育用の小型ノートPC。これを使った授業では教員が生徒のアクセスをコントロールしたり、個々の生徒と通信してテストやフィードバックを与えることができる。Intelが開発した教育アプリケーションが組み込まれているほか、必要に応じて標準的なソフトやツールをインストールすることも可能。

 Intelはメキシコ政府と契約し、年内にこのPC 30万台を教員用に供給する計画。同国の教員研修プログラムも拡大する。

 「アンディ・グローブ(Intel元CEO)は、ネット接続された10億台のPCと、それに伴う経済的、社会的、個人的発展の構想を掲げ、われわれはこの達成に近づいている。次の課題はフル機能の技術と高速接続、効果的な教育を組み合わせ、次の10億人、そしてその次の10億人の発展を加速させることだ」とオッテリーニ氏。

 Intelは先日、開発途上国支援のWorld Ahead Programを発表。今後5年間で10億ドルを投じ、次の10億人に向けて無線ブロードバンドPC接続を普及させ、教員1000万人の研修を通じて10億人の生徒にリーチすることを目指す。

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