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情報流出のゲームオン、上場取り消し

» 2006年07月31日 19時37分 公開
[ITmedia]

 オンラインゲーム運営のゲームオンから顧客情報が流出する事件が起き、東京証券取引所は7月31日、同社のマザーズ上場承認を取り消した。

 同社によると、情報流出が起きたのは7月27日午前3時9分ごろ。ゲーム情報ポータルサイト「ジーパラドットコム」の新規会員登録の際にユーザーに配信される登録完了通知メールに、ユーザー本人のメールアドレスとパスワードに加え、他のユーザーのメールアドレス・パスワードが記載されて配信されたという。配信プログラムの不具合が原因だとしている。

 流出したのは3880件。該当するのは、7月10〜15日に、同社オンラインゲーム会員登録時にジーパラドットコム会員登録を希望したユーザー。

 同社は同日午前11時ごろに事態を確認し、不具合を修正。同日午後1時に、該当するユーザーについて同サイトの利用停止処理を行い、サービスの不正利用防止措置を実施した。オンラインゲーム会員登録時の同サイト会員登録受付も停止した。

 同社は8月9日に東証マザーズに上場予定だったが、情報流出について「内容を確認するとともに、投資家に周知徹底することが必要と判断したため」上場中止を決め、東証も承認を取り消した。

 同社は「事件の再発防止に努め、お客様の信用を回復するために全社を挙げて取り組む」と謝罪。内部管理体制をさらに強化し、早期に再度上場を目指すとしている。

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