塚本良江オンラインサービス事業部長は、オンライン広告市場の拡大トレンドについて解説し、市場規模は世界全体で約55兆円と、すでにソフトウェア市場(約13兆円)を大きく超えていることを説明。Windows Liveは、マイクロソフトの従来のビジネスモデル「ソフトウェアを販売してライセンス料を得る」という形ではなく、PC上のソフトウェアに加えてオンラインサービスを提供し、広告収入を得ることで、無料でサービスの提供をしていく、と説明した。
また、検索やウェブメールなど従来のオンラインサービスだけではなく、Windows Office Liveのように、従来はPC上のソフトウェアとして提供していたものもWindows Liveに組み込んでいく方針。検索ならば、自分のPC内、企業内LAN、Webにあるデータをシームレスに扱えるものを目指す。
ただし、Googleのようにすべてのサービスのオンライン化を目指すのではなく、同社の資産であるPC上のプラットフォームを生かし、「PCからの方が便利なことはPC上で、オンラインからの方が便利なことはオンラインで」(塚本氏)とした。
同社の調査によると、世界のインターネットユーザーのうち23%が全体の63%のページを閲覧していることが分かった。この約2割のヘビーユーザーを同社は「インターネット・オプティマイザー」と名付けた。Windows LiveとMSNには役割の違いがあり、Windows Liveは自分好みにサービスをカスタマイズしたいインターネット・オプティマイザー向け、MSNは受動的にインターネットを利用するユーザー向けのサービス、と説明した。
Windows Liveサービスのうち、検索の「Windows Live Search」と「Live.jp」の2サービスが正式版となり、「Windows Live Search」は「MSNサーチ」と統合した。淺川秀治オンラインサービス事業部ディレクターが、日本版は未公開のものも含めて、Windows Liveのサービス群を紹介した。以下のサービスのうち、「Search Macros」と「Gadgets」については、日本版はまだ公開されていない。
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