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富士通PCから火花 「ソニー製バッテリーが原因と認識」

» 2006年10月27日 22時46分 公開
[ITmedia]

 富士通は10月27日、同社製ノートPCに搭載したソニー製バッテリーパックから火花が出る事故が、10月24日に1件発生したと発表した。バッテリーはソニーが交換対象としているもので、同社は「ソニー製バッテリーパックそのものに起因する問題との共通認識に至っている」とし、詳細な原因を調査している。

 同社はソニー製バッテリーの交換プログラムに参加しており、20日から受け付けを始めている。今回の事故を受け同社は、交換対象のバッテリーを搭載したノートPCユーザーに対して、交換が完了するまでの間バッテリーパックを外した状態で使用するようすすめている。やむを得ずバッテリーパックを付けて使用する場合は、ACアダプターとの併用や、ソファーなど熱のこもる場所、ホットカーペットなど発熱する場所での使用を避け、充電中はPCから離れないよう呼びかけている。

 また、ソニーからの交換用バッテリー入手が困難になっているといい、交換プログラムに申し込んでも配達まで時間がかかるとしている。

 ソニーは24日、発火事故が報告されているデル、レノボ、アップル以外で交換対象となっているバッテリーパック計350万個のうち異常が報告されたのは、バッテリーセル周辺で過剰発熱があった1件のみとし(関連記事参照)、「安心して使っていただくための交換」(同社セミコンダクタ&コンポーネントグループ担当中川裕副社長)と説明していた。

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