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YouTubeをテレビで“ダラ見” はてな、Wii対応の動画サービス(2/2 ページ)

» 2007年02月16日 12時33分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 はてな初の「国際化対応サービス」でもある。インタフェースやヘルプは当初から、英語版も用意した。実は2月初め、YouTube創業者が来日した際に“突撃デモ”したという。「『怒られるかな』と思いったが、『ここまでAPIを使いこなせるとは面白い』と言ってくれて」――彼らのためにも英語対応したかった、と、同社副社長の川崎裕一さんは言う。

 はてなの月間ユニークユーザーは約800万人、はてなID会員は50万人ほどだが、Rimoのターゲットは世界中のWiiユーザーを視野に入れた1000万人レベル。国境を超え、日本語が分からない人にも使って欲しいと願う。

収益源は「未定」?

photo 神原さん(左)と蓑輪さん

 サービスの収益について尋ねると、川崎さんは「ノープランです」とからりと笑う。サービスに自信はある。まずはたくさんの人に使ってもらい、楽しんでもらうのが先決だ。「人がたくさん集まれば、それだけで価値が生まれるはず。それこそ『こっちの方がテレビより面白い』とでもなれば、ビジネスも成り立つだろう」(神原さん)

 YouTubeには、他社の著作権を侵害していると見られる映像が多くあり、Rimoでもそういった映像が表示されるが、同社は法的に問題はない、としている。「YouTubeのポリシーに従って運営している。データ自体はこちらで持っていないし、キャプチャなどを行っているわけでもない」(蓑輪さん)。ただ、権利者からクレームがあった場合などは、対象の動画が表示されないようにする、といった対応を行うという。

改良続けるが「βではない」

 機能は次々に追加していく予定だ。「今後1カ月のうちにもどんどん変わっていく」(神原さん)。チャンネルの数を順次増やすほか、はてなIDと連動した機能を作っていく計画。例えば、ユーザーが独自のチャンネルを作成し、公開できる機能などを検討している。「今はYouTubeのカテゴリーから機械的にピックアップしているだけだが、センスのいいユーザーの手で編成した番組は面白いはず」(蓑輪さん)

 他にも、ユーザーがフルで見た動画とスキップした動画を分析してユーザーの好みを推測し、気に入りそうな動画を優先して表示する機能などの実装を検討している。

 急スピードで改良していくが、サービスは「β版」ではない。「『ベータ』とは言いたくない。普通の人には、分からない言葉だから」(神原さん)

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