本当のUMPCはこんな感じ?
ウルトラモバイルPC(UMPC)製品の第1弾が発表されたのは、1年前にドイツのハノーバーで開催されたCeBITでのことだった。その発表では、米Microsoft、Intelのほか、多数のPCベンダーが躍起になってUMPCのメリットをアピールしていた。
だが多くの製品発表と同様、現実は少し違った。第1弾のUMPC製品はバッテリー駆動時間も短く、接続性も限られ、特にモバイル性が高いわけではなかった。しかも、超軽量でもなければ、超小型でもなく、おまけに、キーボードがないため、PCで通常行っているような作業はほとんどできなかった。高性能化の進む携帯電話機やPDAに取って代われるほど小さくもなければスタイリッシュでもなく、かといって、軽量化の進むノートPCに取って代われるほど多才でもない。誰がこんな製品を欲しがるというのだろう?
いずれにしても、今年のCeBITには再びUMPCが登場した。韓国Samsungが業界初の第2世代UMPCとして「Q1 Ultra」を発表したのだ。Q1 Ultraでは初代製品の主要な弱点が幾つか解消されており、バッテリー駆動時間が強化されたほか(Samsungによると、標準の4セルバッテリーで3時間半稼働する)、Bluetooth 2.0や802.11b/gワイヤレスなど、ほぼありとあらゆるネットワーク接続がサポートされている。サイズも若干小型化し、重量も軽減されている。またQ1 UltraはVista Home Premium Editionを搭載する。さらにQ1 UltraはQWERTY配列のスプリットキーボードを備え、少々不恰好だが、便利そうだ。価格については誰も語らなかったようだが、噂によると1000~1200ドルとなる見通し。
ところで、わたしは次のように提案したい。来年のCeBITでは、フルサイズのキーボード、長時間のリチウムイオン電池、クラムシェルカバー、多数のポート、ほどほどの大きさの画面をそろえたらどうだろう。ほら、これで完璧なUMPCのできあがり。でも、これじゃあ、普通のノートPCを組み立てただけじゃないかって? それなら、UMPCなんて名前はやめて、好きなように呼べばいい。というより、もっと正確に言えば、ちゃんと、ふさわしい名前で呼べばいい。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
AnthropicのアモデイCEO、AI開発の「ペース調整」訴えるエッセイ公開 アルトマン氏とマスク氏も賛同
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
映画「バックルームズ」が怖くなかったマンガ家、基になったネット都市伝説にハマって本作の楽しみ方を理解する
-
7
「食欲が削られる」――AIで作られた“気色の悪い飲食店メニュー”がXで物議 「実物を見たい」の声も
-
8
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
9
Anthropic在籍の研究者2人も同調──「AIが人類を滅ぼしかねないと本気で考えている」
-
10
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR