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チャーハン炒める「ロボシェフ」、粉と水で作る大根おろし――シーフードショー

» 2007年07月20日 20時52分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 ぱらりとしたチャーハンを自動で作る「ロボシェフ」や、粉に水をかけるだけでおいしい大根おろしができる「さっ速おろし」――水産物の展示会「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(東京ビッグサイト、7月20日まで)で、誰でも手軽に調理できるグッズや素材が注目を集めている。

誰でもおいしいチャーハン作れる「ロボシェフ」

画像 チャーハンを調理中

 「具を入れる順番さえ間違えなければ、慣れないアルバイト店員でもおいしいチャーハンが作れます」――業務用の調理ロボットの開発をするエム・アイ・ケーのブースでは、自動中華調理器「ロボシェフ」を展示している。

 ロボットに取り付けられたフライパンに具材を入れると、らせん状のアームを回転させて炒める。具材をフライパンの中心に集めて飛び散らないようにするヘラのようなアームも付いており、アームの回転数や調理時間はメニューに合わせて自由に設定できる。


画像 ロボシェフ

 デモでは、具材を入れてから1分半ほどでチャーハンが完成。しっかり火が通ってアツアツだったがご飯はパラパラしていて、プロの料理人が炒めたようだった。

 同社は以前、ふたのあるドラムのような形の中華調理器も販売していたが、熱や蒸気がこもるなどの問題があったため、フライパンで炒めるタイプのロボットを開発したという。

 価格は、ガスコンロタイプが79万円、IHタイプが99万8000円。発売1年で約100台売り上げた。レストランのほか、中華の惣菜を作るスーパーなどからの問い合わせが多いという。

水をかけるだけでおいしい大根おろしが

 粉に水を加えるだけでおいしい大根おろしができるというこだま食品「さっ速おろし」が注目を集めている。ブースは大盛況で、2日間で1000人以上が訪れたという。


画像 粉末のさっ速おろし
画像 水を加えて混ぜる
画像 5分ほどなじませれば大根おろしに

 乾燥させた大根の粉末が1袋に2グラム入っており、30ccの水を加えて5分ほどなじませるとふくらんで大根おろしになる。酵素を生かしたまま大根を粉末にする独自の製法を使っており、びん詰めや冷凍の大根おろしよりも、辛味などの風味を保つことができるという。

 食べてみると辛みがあっておいしい。試食した来場者からも「おいしい」「これが粉末からできているなんて信じられない」といった声が聞かれた。

 7月23日に発売する予定。3袋入りで180円。9月からの1年間で1億円の売り上げを目指す。

焼き魚を電子レンジで

 冷凍の魚を電子レンジで温めるだけで、焦げ目のある焼き魚ができるという技術を、食品関連の企画を行う皆川商店のブースで紹介している。


画像 包装したまま電子レンジで温める
画像 中身は冷凍のサバ
画像 温めると焼き魚に

 生魚の表面に、油脂、しょうゆ、小麦粉などから作った特製ペースト(特許取得済み)を付け、紙とビニールに包んで冷凍した。包装のまま電子レンジで温めると、焦げ目がついて焼き魚になる。120グラムの魚なら、500ワットで4分温めれば出来上がる。

 温めた魚を食べてみると、焼いてないとは思えないほど香ばしく、皮も焦げ目が付いてパリパリしていておいしかった。

 「網で焼くと落ちてしまうような小魚でも調理できる。包装したまま温めるからにおいも少ないし、調理器具を汚さない。開発には8年ほどかかったが、苦労はなく楽しかった」と同社代表取締役の皆川弘道さんは話していた。

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