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日立、8センチBlu-rayビデオカメラの技術を開発

» 2007年07月23日 16時27分 公開
[ITmedia]

 日立製作所はこのほど、記録メディアに8センチBlu-ray Discを利用したフルHDビデオカメラ製品化に必要な基幹技術を開発した。8センチBD/DVD記録が可能なドライブとLSIを新開発。今年の年末商戦への製品投入を目指すとしている。

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 8センチBD-R/REと、8センチDVD-R/RW/RAMへの記録が1台で可能なドライブと、「高品位映像音声コーデックLSI」「高画質カメラ画像処理LSI」、530万画素CMOSを新開発した。

 8センチBD/DVDドライブは、BD用、DVD用の2つの光学系部品と、BD用小型収差補正機能を持つ薄型ピックアップを採用してメカシャーシを従来のDVDカメラとほぼ同じ容積に抑えた。BD記録の際の容量はDVDの約5倍・約8Gバイトで、転送速度は同約3倍。

 高品位映像音声コーデックLSIは、業界で初めて、1つのコアでMPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2、JPEGの3方式に対応。画面内の動きに応じて、16×16ピクセルの「マクロブロック」単位で動きの予測処理を切り替えることで、動きの多いシーンでも高精細な画像を撮影できるという業界初の「適応型動き予測制御技術」を搭載した。画質劣化が認識されやすい部分を重点的に高画質化するなど、人間の視覚特性に合わせた符号化レート制御技術も取り入れた。

 高品位映像音声コーデックLSIは、高解像度を保ちながらノイズを低減する機能や、輝度変化の大きい部分で被写体と異なる色が生じる現象を抑制する機能を備えた。

 1/2.8インチ530万画素CMOSは米AltaSensと共同開発した。プログレッシブ読み出し方式と原色カラーフィルターを採用している。

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