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Dell、過去4年間の決算を修正へ

» 2007年08月17日 09時27分 公開
[ITmedia]

 米Dellは8月16日、過去4年間分の決算報告を修正すると発表した。

 同社の社内監査委員会は、調査の結果、会計ミスや不正が発見されたとして、2003〜2006年度および2007年度第1四半期の決算報告を修正すると決定した。修正後、この期間の純利益は合計で5000万〜1億5000万ドル少なくなる見込み。特に2003年度第1四半期と2004年度第2四半期は純利益が10〜13%少なくなるという。

 同社は調査の結果、財務目標達成のために会計を調整したと見られる証拠を特定したとし、こうした行為は通常、四半期の締めの時期に起きていたと報告している。時には上級幹部からの依頼による操作もあり、上級幹部がこうした操作を把握していたこともあったという。

 Dellは今後に向けて、GAAP(米一般会計原則)の知識や経験を持つ人材の登用や財務関連業務の再編、内部統制の改善などの対策を取るとしている。

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