米Microsoftは11月12日、次期サーバOS「Windows Server 2008」の詳細と同社独自の仮想化技術を明らかにした。
同社の仮想化技術は、これまで「Viridian」というコードネームで呼ばれていたが、正式名称は「Hyper-V」となった。Hyper-VはWindows Server 2008の一部エディションに搭載され、スタンドアロンの仮想化サーバ「Microsoft Hyper-V Server」も登場する。さらに同社は、仮想マシンベンダーが自社製品のWindows Server 2008対応を検証できるプログラム「Server Virtualization Validation Program」も提供する。
Windows Server 2008は2008年2月27日に発売される。8つのバージョンが提供され、うち3バージョンにHyper-Vが組み込まれる。価格は以下の通り。
Itanium向けエディションは64ビット版のみで、それ以外は32ビット版と64ビット版が提供される。Hyper-Vは64ビット版でのみ利用可能。
Hyper-V Serverは、Windows Server 2008の仮想化技術を補完する、ハイパーバイザーベースのサーバ仮想化製品。顧客がワークロードを1台の物理サーバにまとめられるようにし、OEMパートナーが、既存インフラに簡単につなげられる仮想化ソリューションを顧客に提供できるようにする。Dell、IBM、Hewlett-Packard、NEC、富士通などのパートナーが、Hyper-V Serverを基盤とするソリューションの開発に取り組んでいるという。Hyper-V Serverのメーカー推奨小売価格は28ドル。
またMicrosoftは2008年6月から、サーバ仮想化製品ベンダー向けの検証プログラムServer Virtualization Validation Programを開始する。ベンダーはこのプログラムの下、Windows Server 2008およびそれ以前のバージョン上で走るサーバ仮想化ソフトを自己テストし、一定の技術要件を満たしているかどうかを検証できる。こうした検証を促進することで、Windowsベースでない仮想化ソフト上でWindows Serverを走らせる顧客にも、Microsoftから技術サポートを提供できるようになるとしている。
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