卒業記念には思い出の写真入りUSBメモリを、教室にはPC連動型「IT黒板」を――東京ビッグサイトで開かれている教育関連の製品・技術の展示会「教育ソリューションフェア」「教育施設展2007」(11月14日〜16日)で、教育とITを組み合わせたアイデアや商品が展示されている。
「昔は文鎮やボールペンが多かったが、今はUSBメモリが熱いですよ」――ノベルティや教育機関向けのUSBメモリを制作しているセルティのブースでは、卒業記念品向けUSBメモリを紹介している。表面に学校名や生徒の名前をプリントし、修学旅行など思い出の写真や動画といったデータを入れる、というものだ。
説明員によると、卒業記念品や学校の記念行事のノベルティとしてUSBメモリを配る学校が増えており、同社には年間20件ほど注文があるという。特に大学からの注文が多いそう。「PC周りのグッズなど、卒業してからも使える実用的なものを卒業記念品に選ぶ学校が、ここ2、3年で増えてきた」(説明員)
USBメモリ本体の価格は128Mバイトで1400円から。学校名などを入れると、追加で印刷代と印刷用の型の制作費などが必要。1色印刷の場合は印刷用の型の制作費が7000円、印刷代が1つにつき30円。
黒板に投影したPC画面に、直接ペンで書き込める――こんな製品を内田洋行が展示している。普通教室へのPC導入が進んでおり、黒板にプロジェクターでPC画面を投影するケースが多い。この商品を使えば教師は、黒板に映った画面に直接書き込みながら授業でき、PC画面を通常の黒板のように扱える。
「インタラクティブユニットeB-P」という商品で、ブーメランのような形をした専用ペン付きユニットだ。PCとUSB接続した上で、黒板の端にマグネットで取り付けて使用する。
黒板の上に専用ペンで書き込むと、ユニットから発する超音波と赤外線でペンの位置を把握。プロジェクターで投影したPC画面の上に、専用ペンで書き込むことができる。14万1540円。
黒板などを販売しているサカワ(愛媛県)の「イーボッチャン」も、黒板からPCを操作するための製品だ。PCとUSBで接続できる巨大なタッチパネルで、黒板に貼り付けて使用する。
イーボッチャンを貼り付けた黒板に、プロジェクターからPC画面を投影。イーボッチャンをなぞることでPCを操作する。専用ソフトを利用すれば、画面上に仮想キーボードを表示して文字入力できる。価格は64型用で30万円。
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