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Nokia Siemens、基地局のエネルギー消費量を70%削減へ

» 2007年11月21日 08時50分 公開
[ITmedia]

 フィンランドのNokiaと独Siemensの合弁通信サービス企業Nokia Siemens Networksは11月20日、無線ネットワーク、特に基地局におけるエネルギー消費を改善する計画を明らかにした。

 同社は4つのソリューションを打ち出している。1つは基地局数を最小限にする、2つ目は基地局冷却の必要性を抑える、3つ目は最新基地局技術の導入、4つ目は、無線アクセスの使用を最適化するソフトの導入だ。これらの実現により、同社は基地局におけるエネルギー消費量を最大70%削減することを目標とする。

 通常の基地局は屋内に設置されており、室内温度を25度に維持するために空調が常に稼働している。温度を40度まで上げても動作可能にすれば、消費電力を最高30%削減できるという。また夜間の基地局の利用が日中ピーク時よりも少ないことから、夜間は一部の基地局を停止する、または節電モードへ切り替えるなど、さまざまな節電対策を検討している。

 また同社は、GSM基地局では平均電力消費量を800ワット、W-CDMA基地局では500ワットまで抑えることに成功しているが、2010年にはこれをさらに650ワットと300ワットまで引き下げることを目標としているという。

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