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「ソフトウェア+サービスの第1歩」――「Windows Live OneCare」新版パッケージ発売

» 2007年11月29日 19時43分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像 Windows Live OneCare

 マイクロソフト(MS)は、統合セキュリティソフト「Windows Live OneCare」新バージョンのパッケージ版を、12月4日に発売する。1ライセンスで3台まで利用でき、1台のPCから他PCのセキュリティ設定などを変えられる機能などを備えたのが特徴だ。ダウンロード版は11月に発売済み。

 これまでOneCareは、「Windows Live」を運営するオンラインサービス事業部が担当していたが、今後はWindowsのOSのマーケティングなどを行うWindows本部が担当。オンラインサービスとパッケージソフトを組み合わせた「ソフトウェア+サービス」の第1弾と位置づける。

1台のPCで他PCの設定変更が可能に

画像 OneCareサークル

 OneCareは、Windows Vista発売と同時に第1弾をリリースしたセキュリティソフト。ウイルス対策やファイアウォール、PCのメンテナンス機能などを統合した。

 新版では「OneCareサークル」機能を追加。ライセンスを共有しているPCのセキュリティ設定やプリンタの共有設定を、1台でまとめて管理できる。使用頻度が低いアプリケーションをスタートメニューから削除し、Windowsの起動を高速化する機能も追加した。

画像 リストの中からめったに使わないアプリケーションを選んで、スタートメニューから削除できる

 ターゲットは初・中級ユーザー。同社Window本部コンシューママーケティング部の藤本恭史マネージャーは「PCセキュリティに関心があるが、どんな対策をしていいか分からないというような人に使ってもらいたい。国内家庭のPC平均保有台数は1.7台と言われているが、OneCareならウイルス対策やPCメンテナンスが1つのソフトでできる」とアピールする。

 価格は通常版が6825円。乗り換え・更新版は4725円。対応OSはWindows Vista/XP。年末商戦に向け、雑誌広告や販促キャンペーンなどプロモーションを展開して認知度向上を図る。

オンラインサービス事業部とWindows本部を密に

画像 Windows本部の大場章弘本部長

 OneCareはこれまで「Windows Liveシリーズ」の製品としてオンラインサービス事業部が担当していたが、今回からはWindows OSのマーケティングなどを行うWindows本部が担当する。

 Windows本部の大場章弘本部長は「MSが進めるソフトウェア+サービスを実現するためには、オンラインサービス事業部とWindows本部の関係を密にしていかなくてはならない。Windows本部がOneCareを提供するということは、ソフトウェア+サービス実現の第1歩」と話し、2事業部が連携してWindows LiveサービスのAPIを公開していく方針も明らかにした。

 Windows OSとセキュリティソフトを同じ事業部で扱うことになるが、大場本部長は「Windows OSのマーケティングとOneCareのマーケティングは分けてやっていく」と説明。例として、Vista対応ソフトの購入者にキャッシュバックするキャンペーン「あんぜん割り」では、OneCare以外のセキュリティソフトも対象としていることなどを例に挙げ、「パートナー企業への影響はない」とした。

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