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DivX、家電向けプラットフォームを国内発売

» 2007年12月13日 23時02分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 音楽再生機能も

 米DivXは12月13日、家電向けのメディア再生プラットフォーム「DivX Connected」の日本向けライセンス販売を始めたと発表した。DivX形式の映像再生機能に加え、静止画のスライドショー機能や音楽再生機能、ユーザーインタフェース(UI)を統合した。同社はこれまで、DivXコーデックのみをメーカーに提供してきたが、UIまで統合して組み込む際のソフト開発負担を軽減し、メーカーに採用を働きかけていく。

 DivX Connectedを搭載した機器は、映像・音楽・静止画などを再生できるほか、外部PCなどに保存したコンテンツを、ネットワーク経由で再生できる。リモコンで操作できる快適なユーザーインタフェースも売りだ。

画像 DivX採用機器に「探偵事務所 5」のDVDをバンドルする新サービスも。出演している加勢大周さんと夏生ゆうなさんが発表会に登場した

 プラグインを利用すれば、Webコンテンツにも直接アクセスできる。発表会では、同社が運営する動画共有サイト「Stage6」から動画をダウンロード再生したり、「Flickr」の写真をスライドショー形式で再生したり、「Google Maps」を利用したり――といったデモも行われた。プラグインは、公開されているSDK(ソフトウェア開発キット)を活用して自由に構築できる。

 同様なプラットフォームには「Windows Media Center Extender」や「DLNA」などがあるが、同社共同創設者のジェローム・ゲジ・ロタ氏は「オープンな仕様で、誰でもプラグインを構築できる点が他社のプラットフォームと異なる」とアピールする。

DivXは「共通メディア言語」に

画像 DivX再生に対応したカーナビ

 DivXは、MPEG-4動画コーデックという位置づけから、ハードウェアをまたいだ「共通メディア言語」という位置づけに変わりつつあると、同社の大沢幸弘日本代表は言う。

 DivX認証機器は世界に1億台以上。国内でも100種類を越える機器が認証を受けているといい、最近ではプレイステーション 3の対応が発表された。

 同社は今後、国内メーカーにDivX Connectedの採用を働きかけていくほか、セットトップボックス、携帯電話など多様な機器へのDivXコーデック搭載を進めていく計画だ。

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