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» 2008年01月31日 21時15分 公開

ソニー3Q、売上高過去最高 「PS3」「BRAVIA」貢献

PS3とBRAVIAが好調で、ソニーは四半期ベースで過去最高売上高を達成した。だが価格下落が激しく営業利益は縮小。円高や市況悪化の影響で、通期の営業利益見通しは下方修正した。

[岡田有花,ITmedia]
ソニーの株価チャートソニーの株価チャート(1年:縦軸の単位は円)

 ソニーが1月31日に発表した2007年10〜12月期(第3四半期:3Q)連結決算(米国会計基準)は、売上高が四半期ベースで過去最高となる2兆8590億円(前年同期比9.6%増)。エレクトロニクス分野の売上高も過去最高の2兆694億円(10.2%増)だった。液晶テレビ「BRAVIA」やプレイステーション 3(PS3)が売り上げに寄与した。

 営業利益は5.8%増の1894億円、税引き前利益は60.4%増の2885億円(四半期ベースで過去最高)、当期純利益は25.2%増の2002億円(同)。

「BRAVIA」来期は黒字に

画像 エレクトロニクス分野の営業利益増減要因

 エレクトロニクス分野は「BRAVIA」やPC「VAIO」、デジタルカメラ「サイバーショット」が売り上げに貢献したが、液晶テレビの価格下落などの影響で、営業利益は7.0%減って1665億円となった。

 BRAVIAは「月130〜140万台売るという数の効果で、今の価格水準でも利益は出ている」(同社の大根田伸行CFO)が、上期の営業赤字を埋められず、通期は営業赤字になる見通し。「来期は数量をさらに拡大し、第8世代パネル活用でコスト効率が高まるため、黒字になると期待している」

 Blu-ray Disc関連製品については「ソフトは利益が出ているがハードは今期かなりの赤字。合わせても100億円単位の赤字が出ている」という。黒字化については「数が出ないと見込めない。当社はBlu-rayのキーデバイスを持っている。コンテンツと合わせて黒字化を目指す」と話した。

 3月にリアプロジェクションテレビから撤退。液晶と有機ELに資源を集中する。「有機ELはすぐにビジネスにつながるとは思っていない。まずは液晶を大きく伸ばしていく」

PS3好調でゲームが黒字転換

 ゲーム分野はPS3の巻き返しで営業黒字に転換。PSP(プレイステーション・ポータブル)、PS2(プレイステーション 2)も好調で、売上高は5812億円(31.2%増)、営業利益は129億円(前年同期は542億円の損失)だった(詳細記事→ソニー、ゲームが黒字転換 10〜12月期、PS3は490万台)。

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(持ち分法適用会社)は「サイバーショット携帯」「ウォークマン携帯」などが好調。売上高・営業利益は前年同期並みだった。

 映画はヒット作に恵まれず、売上高は24.6%減の2238億円、営業利益は49.2%減の132億円、金融はソニー生命の減収で売上高は21.4%減の1359億円、営業損益は42億円の損失(前年同期は255億円の利益)だった。

通期営業益は下方修正 円高や市況悪化で

 通期の営業利益見通しは400億円下方修正し、4100億円に変更した。円高とサブプライム問題に端を発する市況の悪化が下方修正の要因。「オペレーションでは200億円ほど上ぶれしたが、外部環境の悪化で600億円のマイナスで、合わせて400億円のマイナスになる」と大根田CFOは説明する。

 想定為替レートはドルを10円円高(115円から105円)に、ユーロは5円円高(160円から155円)に見直す。同社にとっては、ドルレートの1円の変動で年間60億円、ユーロは1円で年間65億円の影響が出るという。

 加えて、有価証券の評価損で「170〜180億円飛んだ」上、市況の悪化で不動産を売却した際の売却価格が下落。「合計で200数十億食らった」という。

 ただ、純利益は100億円上方修正し、3400億円と過去最高になる見通し。ソニー・エリクソンの好調で持ち分法による投資利益見通しを100億円上積みしたためだ。

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