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35ミリフルサイズ「α」は年内発売 ソニーが明らかに

» 2008年02月01日 15時17分 公開
[ITmedia]
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 ソニーは2月1日、デジタル一眼レフカメラ「α」の新製品として、35ミリフルサイズセンサーを搭載したフラッグシップモデルを2008年内に発売する計画を明らかにした。

 ソニーが自社開発したCMOSセンサーを搭載する。サイズは銀塩35ミリフィルムとほぼ同じ対角43.3ミリ(2.7インチ)サイズで、有効画素数は2481万画素(6104×4064ピクセル)。

 フルサイズセンサーながら、ボディ内蔵方式の手ブレ補正機能を搭載するという。専用縦位置グリップ、新型の外付けフラッシュも発売する予定。

 フルサイズセンサーは、銀塩35ミリフィルムカメラ用のレンズを装着すれば、銀塩フィルムと同じ画角で撮影できるのが特徴だ。

 現在の各社の一般的なデジタル一眼レフの場合、センサーは35ミリフィルムサイズより小さい「APS-C」サイズ。このため、35ミリ用レンズを装着すると、実際の焦点距離より約1.6倍相当の画角(28ミリレンズの場合は45ミリ相当)になってしまう。フルサイズセンサーなら、35ミリ用レンズが持つ画角やボケをそのまま生かした撮影が可能になる。

 ただ、大型センサーは高価なため、現在フルサイズセンサーを搭載しているデジタルカメラは、ニコンのフラッグシップモデル「D3」やキヤノンの「EOS-1Ds Mark III」「EOS 5D」など、プロ・ハイアマチュア向けの一部機種にとどまっている。

 同社は「デジタル一眼レフでシェア10%を確保し、3番手の位置を固めたい」と目標を掲げている。この日発表したエントリーモデル2機種「α350」「α200」と昨年発売の中級機「α700」に加え、“カメラメーカーの顔”とも言えるフラッグシップモデルの投入で、ニコン、キヤノンの2強に肩を並べられるフルラインアップ化を目指す。

α初のライブビュー機能搭載「α350」

photo ライブビュー機能搭載の「α350」(右)と、α100の後継機種「α200」

 普及型の新製品「α350」は3月7日発売。背面の液晶ディスプレイを見ながら撮影できる「ライブビュー」機能を、αシリーズとして初めて搭載した。ライブビューの際にミラーアップしない方式を採用しているため、光学ファインダー使用時と同様のレスポンスでAF撮影が行えるという。センサーは有効1420万画素CCD。ボディの実売予想価格は9万円前後。

 「α200」は2月15日発売。エントリー向け従来機種「α100」の後継機として、ISO3200相当の高感度対応や手ブレ補正機能の強化などを図った。ボディの実売予想価格は6万円前後。

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