ITmedia NEWS > 製品動向 >

トヨタ、立ち乗り&2輪の“移動支援ロボット”「Winglet」開発

» 2008年08月01日 17時34分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は8月1日、人が立って乗ることができる“パーソナル移動支援ロボット”「Winglet」(ウィングレット)を開発したと発表した。「Segway」のように体重移動で操作できる2輪車で、今秋から中部国際空港などで実用性の検証を始める計画だ。

photo 左から「Type S」「Type M」「Type L」

 2輪の台車のような部分に人が立ち乗りし、独自の平行リンク機構により、乗る人が体重移動することで前後進・旋回操作を行える。センサーで常に姿勢を検出しながら制御し、安定した状態のまま2輪走行できるという。

 取っ手部分(ステアリングユニット)の変更で3つのバリエーションがあり、ステアリングユニットにつかまりながらの実用的な走行が可能な「Type L」や、両手フリーな状態でスポーティーに走行できる「Type S」など、用途に応じて選べるようになっている。

 電動式で、1時間の充電で10〜5キロの距離を走ることができる。最高巡航速度は時速6キロ。台車部分は投影面積が265×464ミリとほぼA3用紙サイズ。重さはType Sが9.9キロ、Type MとType Lが12.3キロで、持ち運びが可能だとしている。

 今秋、中部国際空港と複合型マリンリゾート施設「ラグーナ蒲郡」(愛知県蒲郡市)で、移動手段としての実用性を検証する。来年には「トレッサ横浜」(横浜市)で、人混みなどでの使用性や、他人への心理的な影響を検証する予定としている。

 同社が3D仮想空間「meet-me」内に開設した仮想都市「TOYOTA METAPOLIS」で1日午後8時と午後9時から、バーチャル版の移動支援ロボットを体験できるイベントを開く。

関連キーワード

Segway | トヨタ自動車 | meet-me


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.