英軍事技術企業QinetiQは8月24日、同社が開発する太陽発電で飛行する無人飛行機「Zephyr」が、82時間37分の連続飛行に成功したと発表した。
無人飛行機の連続飛行の公式世界記録は、2001年にGlobal Hawkが樹立した30時間24分。しかし同社によれば、Zephyrは昨年非公式ながら54時間の飛行記録を打ち立て、今回さらにその記録を伸ばしたという。
英国防省が開発資金を援助しており、また技術開発には米国防総省が協力している。今回の飛行実験には両国政府の関係者が参加し、米アリゾナ州ユマの米陸軍基地で、7月28日から31日にかけて行われた。
Zephyrは超軽量の炭素繊維で作られており、日中は翼の上部を覆う、紙程度の薄さのアモルファスシリコン太陽電池を動力とする。また日中にリチウム硫黄充電池を太陽エネルギーで充電することで、夜間の飛行も可能にしている。
Zephyrは防衛、治安などの分野で、空中からの偵察や通信補助などの用途に利用できるとされている。
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