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ミニノートが市場けん引 上期のPC出荷数、過去最多に

» 2008年11月07日 18時13分 公開
[ITmedia]

 MM総研がこのほど発表したPCの国内出荷数の調査結果によると、2008年度上期(08年4〜9月)は前年同期比7.8%増の638万8000台で、上期の出荷数として過去最多だった。通期では前年度比6.1%増の1383万3000台となる見込み。

 台数増の原動力となったのは、価格が5〜8万円のミニノートPC(Netbook)で、出荷数の約6%を占めている。低価格なミニノートが単価を押し下げ、平均単価は前年同期より1万3300円下落。出荷額は同4.1%減となった。ミニノートを除いたPCの出荷台数は同1.4%と微増にとどまっている。

画像 メーカー別シェア

 メーカー別シェアは、1位から7位まで順位の変動はなかったが、8位に日本エイサー、9位にASUSが入り、ミニノートPCを販売するメーカーがトップ10入りした。上位メーカーで最も伸びたのは日本ヒューレット・パッカード。

 出荷ルート別では、個人向け販売が同15.6%増となり、05年上期以来3年ぶりに2けた成長だった一方、企業向けは同2%増にとどまった。設備投資抑制から7〜9月期に出荷が伸び悩んだ。

 下期の出荷数は同4.6%増の745万台となる見込み。通期予想は前年度比6.1%増の1283万3000台で、過去最多だった2000年に次ぐ水準だ。NECや東芝といった国内大手メーカーが年末商戦向けにミニノートを投入するため、引き続き個人向けミニノートが市場をけん引するとみている。

 携帯電話が端末購入実勢価格の上昇で買い替えにくくなるなか、ミニノートがモバイルネット回線とセットで割り引き価格で販売されていることも、人気を後押ししているという。

 下期の企業向けのPC出荷予想はほぼ前年並みの見通し。「本来は企業向けPCは更新の山に来ており、入れ替えが進むはずだが、8月以降、株安・円高の影響で出荷が停滞している」という。

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