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英国でのWikipedia遮断問題、IWFのブラックリストからの削除で落着

» 2008年12月10日 13時16分 公開
[ITmedia]

 英国でWikipediaへのアクセスが遮断されていた問題は、英国のオンライン監視団体Internet Watch Foundation(IWF)が問題とされているページを同団体のブラックリストから外すことでひとまず解決した。IWFが12月9日、この決定を発表した。

 IWFは、問題の画像は英国の1978年児童保護法に違反している可能性があるが、この画像が既にかなりの期間掲載されており、広範囲で見ることができることを考慮し、同団体のリストからの削除を決定したとしている。

 この問題は、Wikipediaに掲載されているスコーピオンズのアルバム「狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー」に関する項目に含まれている画像が児童ポルノと判断され、4日にIWFのブラックリストに掲載されたことに端を発する。このリストを参照している英主要ISPらがこのページだけでなく、場合によってはWikipedia全体へのアクセスを制限した。Wikipediaを運営するWikimedia Foundationはこの問題を解決するため、IWFと話し合っていた。

 IWFは、今後この画像が違法画像として報告された場合、ホスティングしているのが英国外であればリストには追加せず、英国内であればIWFのルールに従って処理するとしている。

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