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Spansion日本法人が会社更生法申請 負債741億円

» 2009年02月10日 14時15分 公開
[ITmedia]

 帝国データバンクによると、フラッシュメモリメーカー米Spansion日本法人Spansion Japanが2月10日、東京地裁に会社更生法の適用を申請した。負債総額は約741億円。製造業としては今年最大規模の倒産という。

 1993年4月、富士通と米AMDの出資で設立。03年7月、両社合弁で設立した米Spansionの子会社となった。

 携帯電話やデジタル家電向けフラッシュメモリを製造。06年12月期通期の売上高は約1797億3500万円に達した。

 だが工場拡張のための設備投資や研究開発費がかさみ、グループ全体の採算が悪化。人員削減や設備投資の抑制なども奏功せず、世界的な不況も重なってさらに業績が悪化した。

 負債総額は、2月に会社更正法を適用した日本綜合地所(負債1975億4900万円)に次いで今年2番目に大きい。

 米NASDAQに上場しているSpansionは、従来通り営業を続けている。グループ全体の従業員は約9500人。

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