米調査会社のGartnerは3月31日、2009年の世界IT支出は世界的な景気低迷の影響を受け、前年比3.8%減の3兆2000億ドルとなる見通しだと発表した。
営利、非営利にかかわらず、組織は予算を引き締め、ITへの投資をひかえるため、IT支出は2001年のITバブル崩壊時よりも2.1%減る見通しという。
ソフトウェア以外のすべてのサービスや製品に対する支出がマイナス成長となり、ソフトウェアもほぼ横ばいの0.3%増となる。
セグメント | 2008年支出 | 2008年伸び率(%) | 2009年支出 | 2009年伸び率(%) |
---|---|---|---|---|
ハードウェア | 381.0 | 2.8 | 324.3 | -14.9 |
ソフトウェア | 221.9 | 10.3 | 222.6 | 0.3 |
ITサービス | 809.5 | 7.6 | 796.1 | -1.7 |
通信 | 1,948.0 | 5.6 | 1,891.2 | -2.9 |
市場全体 | 3,360.3 | 6.1 | 3,234.0 | -3.8 |
(資料:Gartner) |
Gartnerは、IT支出は2009年を通して削減され、2010年中にゆっくりと回復するとみており、ITベンダーは顧客のコスト削減やコンプライアンスを支援する機会を逃さないようにする必要があると指摘している。
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