日立製作所の家電子会社・日立アプライアンス製の冷蔵庫が、リサイクル材を活用して二酸化炭素排出量を削減したとうたいながら、実際にはリサイクル材をほとんど使っていなかったとして、公正取引委員会は4月20日、景品表示法違反(優良誤認)で同社に排除命令を出した。
同社は「お客様に誤解を与えましたことは、大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます」として、冷蔵庫が受賞した2008年度「省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞」を返上すると発表した。
公取委によると、同社が昨年9月以降に販売している冷蔵庫9機種について、断熱材にリサイクル材を使用しているようにポスターで表示したが、実際に使っていたのは3機種だけだった。また1機種について、リサイクル材の使用により「断熱材製造工程でのCO2排出量約48%削減」とカタログやWebサイトに表記していたが、実際にはリサイクル材の使用は一部期間に製造した製品だけだった。
同社は「排除命令を重く受け止め、カタログなどの確認体制とコンプライアンス体制を強化し、お客様により分かりやすい表示をするよう努めてまいります」と謝罪している。
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