富士通と富士通研究所、ウィルコムは5月7日、遠隔操作でPC内のデータを事実上消去できるPC紛失・盗難対策サービスを今年10月〜12月から法人向けに提供すると発表した。電源オフ状態でもリモート消去が可能で、富士通は世界初の機能だとしている。
3社で共同開発したPHS通信モジュールと、データを保存する際に自動的に暗号化するHDDをノートPCに搭載。盗難・紛失にあった場合、HDDデータを復号化する暗号鍵をリモート操作で消去することで、HDDに保存されているデータを解読不能にする仕組み。
対象のPCがウィルコムのサービスエリア内にあれば、PCの電源はオフでもデータを消去できるという。通信モジュールは、PCの電源のオンオフに関係なく待ち受けし、「PCのバッテリーが半分程度でも、1週間程度は待ち受け状態を維持できる」としている。
PCを起動させない「PCロック機能」も搭載した。消去やロック、実行結果の確認は管理サーバーで行う。
法人向けにサービスとノートPCを提供するほか、富士通グループの社員用ノートPCとして順次導入する予定。
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