「Windows 7はXPより速い」――マイクロソフトは、5月20日に開いたWindows 7のメディア向け説明会で、Windows 7とVista、XPの起動時間などを比べたベンチマークテストの結果を公表した。
CPUがCore 2 Duo/2.4GHz、メモリが2Gバイトのマシンで比較。起動時間は7が29.19秒、XPが32.93秒、Vistaが40.17秒と7が最速だった。説明会では、XPと7の起動画面をキャプチャした動画を並べて再生し、起動時間を比べるデモも披露し、7の高速性をアピールしていた。
シャットダウン時間も7が最速で11.19秒。Vistaは12.17秒、XPが14.32秒かかっていた。100ページのPDFファイルを開く時間も7が圧倒的に速く、0.24秒。Vistaが0.42秒、XPが0.44秒だった。
100Mバイトのファイルをサーバからコピーするのにかかる時間はVistaが最速で9.52秒、7は9.56秒、XPが11.00秒だ。
7はなぜ速いのか。(1)ディスクからの読み出しロジック高速化、(2)レジストリアクセス高速化、(2)OS起動時に立ち上げるサービス数を低減(7は49、Vistaは61、XPは40)――などで、パフォーマンスを改善したという。
Vistaでは、開いたウィンドウの数に応じて消費メモリが増えていたが、7は「Desktop Window Manager」でデスクトップとウィンドウを管理し、ウィンドウ数に関係なく消費メモリを一定に保つ仕組みを備えた。
Windows 7用の2Dグラフィックス描画API「Direct2D」は、解像度に依存しないAPIで、従来のGDI(Graphics Device Interface)やGDI+より高速に描画できるという。
USBデバイスの認識やドライバインストール速度、検索結果の並び替えも高速化している。
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