帝国データバンクによると、「スーパーリアル麻雀」シリーズなどで知られたセタが、このほど東京地裁から特別清算開始の決定を受けた。アルゼ傘下でパチンコ周辺機器を製造販売していたが、パチンコ市場の低迷で事業継続を断念していた。
スーパーリアル麻雀や「森田将棋」などで知られ、1997年に株式を店頭公開(現JASDAQ)。99年にアルゼが出資して傘下に入った。パチンコ・パチスロ機向けICカードシステムなどを販売していたが、2007年3月期決算に不正な会計処理が見つかり、アルゼが信用力を保つために持ち株比率を高めた結果、JASDAQ上場を廃止していた。
その後も市場低迷で売り上げが回復せず、債務超過に陥るおそれもあったため、今年2月の株主総会で解散を決議していた。アルゼは「清算手続きに透明性を持たせるため」として特別清算手続きを申し立てていた。
負債は08年3月期末で約31億8700万円だが、大幅に変動している可能性があるという。
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