まぐろの赤身そっくりなこんにゃくが、「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(東京ビッグサイト、7月24日まで)で展示されており、酢飯に載せた“こんにゃく寿司”の試食もできる。
こんにゃくの製造販売などを行うニシムラフーズ(福岡県宇美町)が開発した、すし用のこんにゃく。天然着色料で赤色に染め、刺身のような形に整えた。
「こんにゃくのくさみは限界まで取り去り、さわやかさを残した」(担当者)という。えぐみが出るのを避けるため、まぐろの味は付けていない。
握ったすし飯の上に乗せると、本物のまぐろのすしと見分けがつかないほど。醤油をつけて試食すると、歯ごたえはこんにゃくっぽかったが、さっぱりした味で酢飯とよく合い、赤身のすしを食べているような錯覚を覚えた。
カロリーも少ない。マグロの赤身が100グラムあたり125キロカロリーあるが、こんにゃくは7キロカロリーで済むという。
「若者にもこんにゃくを楽しんで食べてもらいたい」と開発した。業務用として9月に発売する予定だ。「レストランや回転寿司などで『ヘルシーずし』として取り入れてもらいたい」という。家庭用の商品も開発中だ。
同社は、くじらの尾びれ「おばいけ」風のこんにゃくも開発。食感はこりこりしており、まぐろ風こんにゃくとは全く違う。「食感が本物そっくりだという評価をいただいている」という。
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