Google日本法人は8月28日、「Googleマップ」の世界地図で各国の都市名、観光地、街路名などの片仮名表示を始めた。まずは英語圏、フランス語圏、ドイツ語圏、イタリア語圏、スペイン語圏、オランダ語圏で対応。60カ国で80%以上の地名を片仮名で表記した。
従来は現地の文字やアルファベットで表示していた地名に、片仮名を併記して日本人が読みやすくした。航空写真モード、地形モードやモバイル版でも対応。Webやモバイルの検索窓から地名を検索した際に表示する地図でも対応している。
「世界大地図帳」を出版する平凡社地図出版とパートナーシップを組み、同社の地図データベースにある3万数千の地名情報を地名をGoogleマップに反映した。
Wikipediaなどネット上のデータも利用。スペルの読み方を学習させた同社独自の片仮名化エンジンを利用したり、手動でも入力した。「全部で数千万の上のほう、億まではいかないくらい」(同社の河合敬一プロダクトマネージャー)の地名を片仮名化したという。
片仮名化エンジンで処理した部分などには、一部に「不足や間違いも含まれているかもしれない」が、「この機能がもたらす価値を考えて、完全なものにするよりまずはリリースしたほうがいいと考えた」という。「ユーザーからの声をたくさんもらってどんどんいい地図にしていきたい」
片仮名対応に向けて開発は昨年にスタートした。今後は、対応地域・地名を増やすほか、日本以外の言語圏でも、地域の言葉で世界地図を見られるようにしていきたいという。「インターネットならではのあり方、やり方で世界地図を作っていきたい」
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