念じるだけでキャラが動く――「東京ゲームショウ2009」(9月27日まで、千葉・幕張メッセ)で、脳波でキャラクターを操作するPC用ゲームが展示されていた。米国のベンチャー企業NeuroSkyが開発した脳波を読み取るヘッドセット「MindSet」を利用したもので、会場ではゲームの体験も可能。米国では7月に発売しており、日本でも10月発売予定だ。
MindSetは、ヘッドフォンにアーム状の端子が1本が付いた形状で、端子をおでこに付けて使う。左耳を覆うクッション部分には3つの金属端子が付いており、耳とおでこの電圧差から、脳波がリラックス状態か集中状態かを判別する。Bluetooth通信機能を搭載し、ワイヤレスヘッドフォンとしても利用できる。
記者は「NeuroBoy」というアドベンチャーゲームを試してみた。脳波でキャラクターを操作し、置いてあるアイテムを押したり燃やしたりできるゲームで、移動やアイテムの選択にはマウスやキーボードを使うが、物を押したり燃やすには脳波で念じる必要がある。
箱を燃やすミッションに挑戦した。マウスで「燃やす」を選び、アイテムを選択していざ集中。だが、どうすれば集中力が高まるか分からず、集中度を示すバーが画面左側に表示されたものの一向に上がらない。とりあえず「燃えろ……燃えろ……」と念じてみたところ、集中度がぐんぐん上がり、箱が燃えだした。手を使ってプレイするゲームに慣れているだけに不思議だ。
米国で発売した製品を日本語化したもので、MindSet本体と「NeuroBoy」などゲームソフト2本、対応ソフトの開発キットのセットで10月に発売する。価格は2万4800円。MindSet用ゲームソフトは、ダウンロード販売で増やしていく予定だ。
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