NECエレクトロニクスと、慶応義塾大学発ベンチャーの音力発電(神奈川県藤沢市)は11月18日、電池不要で動作するテレビリモコンを試作したと発表した。ボタンを押す際に発生する振動を使って発電する仕組みを採用した。2011年までに実用的な提案をセットメーカーに行えるよう、研究開発に取り組む。
音力発電が開発した振動力発電デバイスと、NECエレの無線リモコン(RFリモコン)対応マイコン、微小な電力でリモコンの電子回路を駆動する電源制御技術の組み合わせで実現した。電池なしで、テレビの電源オンオフや音量調節、チャンネル/入力切り替え操作が可能だ。
音力発電は、踏むことで発電する「発電床」の開発などで知られるベンチャー。両社は06年から振動力発電の共同研究を進めてきた。
18日開幕した「Embedded Technology 2009」(パシフィコ横浜、20日まで)に出展している。
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