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堀江元社長、208億円相当引き渡し LDHと和解

» 2009年12月25日 19時36分 公開
[ITmedia]

 ライブドアグループの持ち株会社・LDHは12月25日、証券取引法(現・金融商品取引法)違反事件で損害を受けたとして、堀江貴文元社長ら旧経営陣に賠償を求めていた訴訟で、堀江元社長が約208億7000万円相当の資産を同社に引き渡すことで和解したと発表した。

 同社によると、引き渡し額は堀江元社長が保有する同社株式と、支払いを留保していた配当金の合計。和解内容の詳細は非開示としている。

 同社は「引渡しを受ける資産は、堀江氏の資産のほぼすべてに相当するものであり、当社の損害回復を迅速に最大限果たしたことになります。当社の責任において、旧経営陣らのうち、核心となる堀江氏への責任追及を完遂出来た事に大変満足しております」とコメントしている。

 堀江元社長はブログで「民事的な賠償責任については最高経営責任者である社長としてきっちりとるべきだと考えてきた」「時間が掛かった事については、司法の一定の評価を頂きライブドア事件とされるものの全容がはっきりして、私自身の責任がどれだけのものかということを私自身が考え、そして最後に決断した」と説明。「私自身は世間で一般的に言われているほど、拝金主義でもありませんし、もし私の金銭的な弁済で納得していただけるのであれば、資金提供を拒むものでは最初からありませんでした」という。

 訴訟で同社は旧経営陣と監査人ら計7人に対し、フジ・メディア・ホールディングス(フジテレビ)に支払う和解金など総額約363億円の賠償を求めていた。宮内亮治元取締役ら6人に対する訴訟は継続する。

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