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「なぜガンダムがあってエヴァがないのか」の声に押し切られ…… 夏の富士急ハイランドは「アキバと近く」

» 2010年07月16日 17時03分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 「なぜガンダムがあってエヴァはできないのかと若手からの突き上げがあって……」――富士急行の堀内光一郎社長は7月15日、「エヴァンゲリオン」の頭部を等身大で再現した展示など「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)の新アトラクションお披露目会でこう話した。


画像画像 GUNDAM CRISISの等身大ガンダムと、「EVANGELION:WORLD」のエヴァ等身大頭部

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 富士急ハイランドでは、等身大のガンダムが寝姿で見られるアトラクション「GUNDAM CRISIS」(ガンダム クライシス)が2005年から稼働中。社員にもガンダム世代とエヴァ世代がいるようで、「ガンダム派とエヴァ派は、世代間抗争のような色彩があった」そうだ。

 等身大エヴァの企画は「若手からの突き上げに押し切られるような形でゴーを出した」と、堀内社長は冗談とも本気ともつかぬトーンで話す。

 エヴァを等身大で再現する際、壁となるのがその身長だ。エヴァは40〜200メートルほどとされており、高さ18メートルのガンダムよりははるかに背が高い。仮に高さ80メートルとした場合、「(富士急ハイランドのジェットコースター)『FUJIYAMA』(最高部79メートル)より大きい」。

 そこまで巨大な等身大立像は「富士山の景観を考えると作ることができない」と判断。23日公開の新アトラクション「EVANGELION:WORLD -実物大初号機建造計画-」に設置した等身大の像は頭から胸にかけての胸像で、高さは9メートル、幅は16メートル。胸から下は、赤い液体「L.C.L」につかって見えなくなっている(等身大エヴァンゲリオンや等身大綾波レイの写真などアトラクションの詳細)。

画像 アトラクション近くで専用アプリを起動し、iPhoneを空に向けると、巨大なエヴァが見える。写真では足が見えている

 等身大の全身エヴァはAR(拡張現実)で再現。アトラクション周辺では、iPhoneのARアプリを使い、高さ80メートルのエヴァが見られる。箱根で4月に実物大ARエヴァ企画を行ったローソンと協力。ローソンが提供する無料アプリを使って見る。

 人気ゲームソフト「戦国BASARA」をテーマにした「合戦 戦国BASARA」も23日にオープン。入り口でもらった武将カードを、アトラクション内に散らばったカードスロットに差し込み、「武器」を探すという宝探し感覚のアトラクションだ。

 「日本が生んだ2大創造物であるガンダムとエヴァを1日で楽しめるのは富士急ハイランドだけ。ガンダム、エヴァ、BASARAという3つのアトラクションで、アキバと富士山の距離が近づいてくれれば」と堀内社長は期待している。


画像画像 BASARAのアトラクションは、入り口でもらったカードを、建物内に散らばったカードスロットに差し込んで「武器」を集める宝探しゲーム

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