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クーポン管理プラットフォーム「楽天クーポン」 新規顧客の獲得を強化

» 2010年07月28日 13時37分 公開
[ITmedia]
画像 楽天クーポンの展開イメージ

 楽天は7月27日、出店者などが顧客に配布するクーポンを発行・管理するための新プラットフォーム「楽天クーポン」を開発したと発表した。楽天の各サービスのクーポンを統合管理できる仕組みで、出店者に加え、楽天や外部企業もクーポンを発行できるようにし、新規顧客開拓につなげる。

 クーポンは、楽天会員が特定の商品の割引などを受けられる権利。メールマガジンや専用ページで手に入れ、購入時にクーポンのコードを入力して利用する。

 楽天市場などの出店者が原資を負担して顧客に発行する「ショップクーポン」は従来から展開していたが、新たに、楽天が発行する「サービスクーポン」、メーカーなど外部の企業が発行する「メーカークーポン」を用意。楽天やメーカーが発行原資を支払い、商品やサービスの拡販につなげられるようにする。

 ショップクーポンもシステムをリニューアルし、対象商品や値引き率といった条件をより柔軟に設定できるようにする。ユーザー属性や購買履歴といった楽天の顧客情報データを活用し、クーポン対象者を細かく指定することも可能だ。

画像 サービスクーポンの例

 クーポンの配布は、メールマガジンや専用ページを通じて行う。楽天会員向けにクーポンの管理画面も新たに提供する予定だ。

 ショップクーポンのシステムは、27日にリニューアル。8月初旬にはネットスーパーのショッピングモール「楽天ネットスーパー」でサービスクーポンを始め、続いて9月から楽天市場で、10月〜来年3月に楽天トラベルでも展開する。

 楽天のサービスを利用するとためられる「楽天スーパーポイント」は既存会員のリピート率を高める狙いが強いが、初めての利用からでも使えるクーポン制度もそろえることで、ライトユーザーの利用促進や新規顧客の獲得につなげる狙いだ。

 同社グループマーケティング部の堀内公博部長によると、国内のほかのECサイトではクーポンがあまり提供されておらず、楽天クーポンは「国内最大規模のネットクーポンサービスになる」とみる。

 飲食店などを割安に利用できるクーポン券を、購入希望者が予定数まで集まった時点で販売する「Groupon」型サービスが注目を集めているが、楽天クーポンはそのような展開や使われ方は想定していないという。

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