モリサワと大日本スクリーン製造は8月19日、フォントビジネスでアライアンスを締結したと発表した。モリサワの定額制フォントライセンス「MORISAWA PASSPORT」に、大日本スクリーンの「ヒラギノ」フォントを収録する。
MORISAWA PASSPORTは、「新ゴ」や「リュウミン」などモリサワの全フォントを年間5万2500円で利用できる定額制ライセンス。新たに「ヒラギノ角ゴシック」「ヒラギノ明朝」など13種類69書体が加わり、追加料金などは不要で利用できる。MORISAWA PASSPORTの収録フォントは合計504書体になる。
契約ユーザーには9月1日からアップグレードキットを発送する。新規向けパッケージは9月21日から出荷、店頭で購入できる「MORISAWA PASSPORT ONE」は10月8日に発売する。
ヒラギノフォントは2000年からMac OS日本語版に角ゴシックと明朝の計6書体が標準搭載されており、iPhone/iPadでも採用されている。MORISAWA PASSPORTに収録されるヒラギノフォントは、大日本スクリーンが販売しているフォント名などと互換性を保っているほか、Mac OS Xへのインストール時には標準フォントに上書きしないようにしているという。
MORISAWA PASSPORTに収録されることで、「年間ライセンスという使いやすい形態を実現できる上、販売力の強化にもつながる」と大日本スクリーンの藤澤恭平メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー社長は期待する。モリサワの森澤彰彦社長は「モリサワ以外のプロフォントもMORISAWA PASSPORTで使いたいという要望があった。ヒラギノが入ることで、モリサワがカバーしていない市場を創出できるのでは」と話している。
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