「『犯罪者 N』逮捕にご協力を!」――シマンテックは8月25日、ネット犯罪のブラックマーケット(闇市場)の認知と対策を広める啓発活動を始めた。ネット犯罪者のオフィスなどを再現した展示スペースを、8月27日まで東京・大手町に設置。俳優の成宮寛貴さんが犯罪者を演じるテレビCMも放送し、ネット犯罪対策を啓発しながらノートンシリーズの新製品をPRする。
展示スペースはその名も「Black Market」。黒いコンテナの中に入ると8つの個室があり、個人情報を盗んで売買するといったネット犯罪の恐ろしさを伝える映像を流す。ネット犯罪の被害体験談を聞けるコーナーや、ネット犯罪者のオフィスを再現したコーナーも。薄暗く、お化け屋敷の中のような雰囲気だ。
テレビCMでは、成宮さんがネット犯罪者「N」を演じる。「ネット詐欺師」「ネットストーカー」「ネット強盗」の3役に扮し、「恐怖のネット犯罪を仕掛ける」とあおる。成宮さんの登場する動画は、Black Marketや特設サイトでも見られる。
25日の記者発表会で、成宮さんは毎日3時間ほどネットを使っていることを明かし、「自分を通してネット犯罪を知ってもらえれば」と話した。
Black Marketは東京サンケイビル(地下鉄大手町すぐ)1階の広場。8月25日が午後2時〜午後6時、8月26日、27日が午前9時〜午後6時までオープンする。入場無料。今後、全国の主要都市でも公開する予定だ。
総合セキュリティ対策ソフト「ノートン インターネットセキュリティ 2011」とウイルス対策ソフト「ノートン アンチウイルス 2011」は8月27日に発売。ネット犯罪と戦うためのツールとして両製品を売り込んでいく。
ユーザーからの評価を元にファイルやサイトの危険性を事前に評価する「レピュテーション技術」を強化。ゼロデイ攻撃を防ぐ機能などを搭載した。昨年度版よりパフォーマンスを改善したという。オープン価格で、直販サイト価格は、インターネットセキュリティのダウンロード版が6480円、アンチウイルスのダウンロード版が4980円。対応OSはWindows XP/Vista/7。
同社の松本順子コンシューマ広報部長は「ネット犯罪者は週に平均250万円荒稼ぎしている。こんな悪たちと戦うべく、製品を開発している」と話している。
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