絵が描けなくても、あらかじめ用意されたコマ割にキャラクターや吹き出しを配置すれば漫画を作れる──こんな「夢のコミックシーケンサー」「革命的漫画制作ソフト」をうたうPC用ソフト「コミPo!」が12月に発売される。マウスを使い、フルカラー漫画1ページを10〜15分程度で作れるという気軽さが売りだ。
ギャグ漫画家として知られる田中圭一さんが委員長を務めるコミPo!製作委員会が開発。「『描ける人』と『描けない人』の間に立ちはだかる壁を取り去る」ため、「まったく絵を描けない人でも気軽に漫画が作れる」ための各種機能を盛り込んだ。
まずあらかじめ用意されたコマ割テンプレートから使いたいものを選び、コマ内にキャラクターや背景をドラッグ&ドロップで配置。吹き出しとセリフを入れ、さらに描き文字、集中線、漫符といった漫画らしい表現を加えて制作していく。
人物用に、イラストレーターのカントクさん(サークル「五年目の放課後」)がデザインしたキャラクターの3Dモデルがプリセットされている。コマ内に配置してからマウスを使ってアングルや大きさを自在に変更でき、表情も喜怒哀楽などの中から選んで切り替えられ、髪型や瞳の色、服装などの変更も可能だ。ポーズも多数用意され、これらを組み合わせることでさまざまなシーンに対応できるようになっている。
コマ割テンプレートのコマは大きさを自由に変更可能で、4コマ専用テンプレートもある。背景はプリセットのほか、手持ちの画像を使うことも可能。写真をイラスト風に変換するエフェクト機能も備えている。
完成した作品はJPG/PNG形式の画像で出力。商用・個人や有償・無償を問わず、自由に利用できる。同ソフトで制作した作品の公開スペースを、クリエイターコミュニティーの「TINAMI」と電子書籍作成サイトの「パブー」、漫画投稿・共有サイト「MANGAROO」が開設する予定だ。
対応OSはWindows XP/Vista/7(32/64ビット対応)。Pentium 4/2GHz相当以上、1Gバイトメモリなどが必須。
価格はパッケージ版が9700円、ダウンロード版が6700円。パッケージ版はAmazon.co.jpで、ダウンロード版はベクターで販売する予定。
同ソフトのフル機能を無料で体験できる先行体験版を11月上旬に公開する。募集は500人。製品サイトから申し込むことができる。応募者多数の場合は抽選となる。
11月中旬以降、Webブラウザから利用できるFlashベースの無料版も公開する予定だ。
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