ニコニコ生放送でライブ配信するミュージカルの第1弾「クリスマス・キャロル」の公演が12月22日夜、東京・銀座の博品館劇場で始まる。主演の堀江貴文さんは初公演を前に、「何しろ初めてのことの連続で」とこれまでの舞台稽古を振り返り、「最高のパーフォマンスを出せるよう頑張る」と意気込んだ。
クリスマス・キャロルは、イギリスの小説家・チャールズ・ディケンズの同名作品(1843年出版)を現代風にアレンジしたもの。堀江さんが演じる「スクルージ」は、IT企業の社長として“ブイブイ”言わせている設定だ。実業家として成長する一方で、拝金主義に傾いていったスクルージは、恋人「ケイト」から反発を買い、別れてしまったという過去を持つ。
社員との仲もうまく行かず、クリスマスを祝う余裕もなく自分の殻に閉じこもるスクルージのもとに、クリスマス・イブの夜、「不気味な歌声」とともに天使が現れた。その夜から「数々の奇跡」が起こり、思いがけず自分の人生を見つめ直すことになったスクルージは、「お金で買えないものがある」ことに気づいていく――。
12月26日まで全9回上演し、毎回ニコ生でライブ配信する。ニコ生のチケット代は1公演1000円、全公演通しで5400円。劇場で見るためのチケットは4500円で、22日午後7時からと26日午後7時からの回が売り切れ、23日午後1時からの回は残りわずかになっているなど、売れ行きはまずまずのよう。片岡義朗エグゼクティブブロデューサーは、ニコ生配信する試みについて「演劇の歴史のなかで画期的なことになるんじゃないか」と期待する。
堀江さんは舞台初挑戦。片岡エグゼクティブプロデューサーは、堀江さんを主演に抜てきした意図について、「お金で買えないものがある」ことを伝える物語を「堀江さんでやることにインパクトがある」と説明。「堀江さんの見事な役者ぶり、15人のキャストの奮闘ぶりを見ていただければ」とアピールする。
初舞台で座長となった堀江さんはサンタクロース姿で会見に登場。これまでの舞台稽古は「何しろ初めての連続で、毎日課題をこなすことで精一杯」で「自分がどうなっているのよく分からない」ような状態だったと振り返る。一方、歌や踊りのシーンは「繰り返しやったから大丈夫だと思う」と話し、「最高のパーフォマンスを出せるよう頑張る」と意気込む。
堀江さんと同じく舞台初挑戦で、ケイト役を演じるタレントの安田美沙子さんは、堀江さんの印象を「最初は怖いイメージがあった」と明かしつつ、「みんなのお父さん的存在で、すごく温かい現場を作ってもらっています」と持ち上げる。若いころのスクルージを演じる、パフォーマンスグループ「RUN&GUN」の宮下雄也さんは、堀江さんが座長で良かったこととして「差し入れが素晴らしい」と語って笑いを誘っていた。
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