NECは2月25日、2011年3月期の連結業績予想を下方修正し、営業利益が従来予想から400億円減の600億円になる見通しだと発表した。従来型携帯電話端末の販売不振などが影響した。
売上高は従来予想比1000億円減の3兆2000億円に。ITサービスが国内IT投資の回復遅れの影響で500億円減、パーソナルソリューションが既存携帯端末の販売不振、PCなどの減少で500億円減となった。経常利益は同450億円減の100億円、最終損益は同150億円減で損益とんとんになる見通し。
パーソナルソリューション事業の通期売上高予想は、前回予想から500億円減の7800億円。前日にNECカシオモバイルコミュニケーションズ初となるAndroidスマートフォン「MEDIAS」の3月発売を発表したが、既存端末の販売が減少しており、前期に3410億円だった携帯端末売り上げは3150億円にとどまる見通しだ。同事業の営業利益予想も、従来の160億円の黒字から、損益とんとんに下方修正する。
今後、競争力のあるスマートフォン、新情報端末の展開により、売り上げ拡大と収益改善を目指すとしている。PC事業は中国Lenovoとの合弁会社に移管する。
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