米GoogleはWebブラウザ「Chrome 11」安定版のアップデートを公開し、深刻な脆弱性に対処した。
同社の5月24日付のブログによると、Chromeの最新版となる「11.0.696.71」では4件の脆弱性に対処した。このうち「BLOB処理における境界外の書き込み」問題と「GPUコマンドバッファのメモリ破損」問題の2件は、危険度が最も高い「Critical」に分類している。2件とも、同社の社内で見つかった脆弱性だという。
残る2件は危険度がそれぞれ「High」と「Low」レベル。Highレベルの脆弱性については報告を寄せた外部の研究者に1000ドルの報酬を支払った。
これら脆弱性のほか、Macプラグインのクラッシュに関する問題など、複数の不具合も修正している。
Google Chromeをめぐっては、フランスのセキュリティ企業VUPENが今月、未解決の脆弱性を突いてセキュリティ機能をかわし、同ブラウザをハッキングすることに成功したと発表している。Googleはこれに対して正式な対応を表明していないが、この脆弱性は今回のアップデートでも解決されていないもようだ。
Chrome安定版のアップデートはユーザーに自動的に配信される。OSはMac、Windows、Linuxに対応している。
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