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Android狙いのマルウェアがさらに進化、携帯電話の会話を録音

» 2011年08月03日 07時36分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]
Androidアプリの許可確認

 米CA Technologiesは、GoogleのAndroidを搭載した携帯電話の通話内容を録音してしまうマルウェアが出現したとブログで伝えた。

 CAによると、通話履歴と通話時間をテキストファイルで記録するトロイの木馬は過去にも見つかっていたが、今回のマルウェアはさらに先進的になり、会話の内容を録音してamr形式の音声ファイルに保存する機能を持つという。

 Android端末にインストールする際には、通話内容の録音や傍受、電話がスリープ状態に入るのを防ぐ「システムツール」の導入などについて許可を求められる。インストール完了後に電話をかけると録音機能が作動し、端末のSDカード内に作成されたディレクトリに会話の内容を保存する。

 端末上には、リモートサーバについての情報を含んだ「設定ファイル」が作成されていることから、録音した会話が外部に送信される恐れもあるとみられる。

 Androidを狙ったマルウェアはこれまでにも、主に海賊版アプリの形で公式、非公式のAndroid Marketを通じて出回っている。今回のトロイの木馬がどのような形で見つかったのかについてCAは明らかにしていないが、「今年はモバイルマルウェアの年になるという認識が広がっており、スマートフォンユーザーはアプリケーションのインストールに関して基本的なセキュリティ原則に従う必要がある」とアドバイスしている。

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