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HP、メグ・ホイットマン氏を社長兼CEOに指名 レイ・レーン氏が代表権のある会長に

» 2011年09月23日 08時32分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は9月22日(現地時間)、米eBayの元CEOで現在HPの取締役を務めるメグ・ホイットマン氏(55)を社長兼CEOに指名したと発表した。レオ・アポテカー氏は社長兼CEO、取締役を辞任する。また、現在代表権のない会長であるレイ・レーン氏が、代表権のある会長となる。

 meg HPの公式ページでは既にホイットマン氏が社長兼CEOとして紹介されている

 レーン会長は発表文で「HPは現在、厳しい状況にあり、われわれの戦略を首尾良く実践するために経営陣を刷新する必要がある。メグ(ホイットマン氏)はテクノロジービジョナリーであり、実績もある。また、HPの取締役を8カ月務めたことで、HPの製品と市場について的確に理解している」とホイットマン氏指名の理由を説明した。

 ホイットマン氏は米Procter & Gambleでキャリアをスタートし、米Walt Disney Companyや幾つかのネット企業の幹部を経て1998年に米eBayの社長兼CEOに就任。2008年の退任までに同社をネットオークションのトップ企業に育てた。2009年にカリフォルニア州知事選に出馬したが、最終選挙で敗退した。HPの取締役には2011年1月に就任している。

 HPは2010年8月にマーク・ハード氏がCEO兼会長を辞任した後、10月に独SAPの元CEOのアポテカー氏を社長兼CEOに任命した。だが、同氏の就任以来、HPは業績予測の下方修正を繰り返し、株価は11カ月で約50%下落した。同社は8月に、発売したばかりのタブレット端末「TouchPad」を含むモバイルハードウェア事業の打ち切りとPC事業のスピンオフの計画、また、企業向けソフトウェア事業へのシフトを促進する目的での英Autonomy買収の計画を発表した

 ホイットマン氏は電話会見で、これらの戦略を踏襲すると語った。取締役会は遅くとも年内にPC事業についての決定を下すという。webOSについては「引き続きwebOSの価値を最適化する方法を検討する」と語った。

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