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「Siri」がパスコードロックを無視? 他人の音声に応えてメール操作も

» 2011年10月20日 07時27分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 “センス”のある受け答えで話題になっているiPhone 4Sの音声操作機能「Siri」が、パスコードロックがかけられた状態でも話しかけられると反応してしまうことがあるという。セキュリティ企業の英Sophosが10月19日のブログで伝えた。

 セキュリティ専門家などは、iPhoneが無断で使われるのを防ぐため、使っていない時はパスコードなどのロックをかけることを奨励している。ところがiPhone 4Sは、パスコードロックがかかっていても、他人がボタンを押してSiriに話しかけると操作できてしまうという。

パスコード画面でSiriはオフに(Sophosより)

 Sophosのグラハム・クルーリー氏は、同僚に承諾を得てこの同僚のiPhone 4Sを借り、パスコードロックがかかった状態で、電子メールを書いたりテキストメッセージを送信したりできることを確認したという。「もしその気になれば予定表に手を加えることも可能だった」といい、これが悪用されかねないことは目に見えていると指摘する。

 対策としては、設定画面の「一般」から「パスコードロック」を選んでSiriのオプションをオフにすれば、iPhoneにロックがかけられている時はSiriを無効にできるという。

 クルーリー氏は「Appleがこのような選択をしたことは残念だ。Siriを安全に実装することもできたはずなのに、初期設定で予定表や電子メールシステムを守ることよりも、友達を印象付けるモードの方を選んだ」とコメントしている。

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