米Appleは7月13日(現地時間)、環境基準EPEAT(Electronic Product Environmental Assessment Tool)の認定を取り下げたことは過ちだったとして再認定を受けたと発表した。
Appleの環境への取り組みを紹介する公式ページApple and Environmentでの、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のボブ・マンスフィールド氏による公開書簡という異例の形で発表した。
「多くの顧客から、AppleがEPEATの認定を取り下げたことに失望したという声が寄せられた。私はこの判断は過ちだったと認める。今日、Appleの該当製品はEPEATに復帰した」と同氏は書いている。
「Appleはこれまでになく真摯に環境保護に取り組んでおり、業界で最も環境に配慮した製品を製造している。実際、ここ数年のわれわれのエンジニアチームの努力によって、EPEATがまだ審査基準にできていないほどの環境保護レベルに達している」(マンスフィールド氏)
EPEATは、PCやディスプレイ(タブレットやスマートフォンは対象外)を環境の側面から評価・格付けする米国の制度で、IEEE 1680の任意評価基準に基づいて、3段階に格付けする。米国の政府機関や大手企業、教育機関の多くは、製品採用の基準にEPEATを採用している。
既に復帰(追加を含む)したAppleの40製品のすべてが、この格付けで基準の75%以上を満たすゴールド認定になっている。バッテリーが接着剤で貼り付けてあり、米iFixitが最も分解しにくいノートPCとした「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」も、「エネルギー付属品の再生」基準(オプション)は満たしていないものの、他のノート製品と同じ21ポイント(27ポイントが満点)でゴールド認定を受けた。
EPEATのロバート・フリスビーCEOは同日、公式サイトのトップに掲載した公開書簡でAppleの復帰を歓迎し、環境基準の対応が追い付かないイノベーションをどう評価するかは今後の課題だが、この課題を解決することは加入者と購買者にとっての利益になり、Appleとの関係強化につながると記した。
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