米Googleが、MacおよびiPhone向けメールクライアントを手掛ける仏Sparrowを買収した。Sparrowが自社サイトで7月20日(現地時間)に発表した。
Sparrowの現行アプリは、当面は提供を続けるが、“新しいプロジェクトに取り組むため”新機能の追加はせずにサポートとバグ修正のみ行うという。
Sparrowの従業員はGmailのチームに参加し、Gmailの開発に従事する。
Sparrowは2010年10月創業の、パリに拠点を置く従業員5人の非公開企業。米AppleのMac向けGmailクライアントアプリとして同年リリースした「Sparrow」は、リリース後2カ月で15万本ダウンロードされた。その後、Hotmail、Google Apps、iCloud、Yahoo! Mail、AOL、IMAP/POPにも対応し、今年の3月にはiPhone版も公開された。Gmailのラベルが使えたり、TwitterのタイムラインのようなInboxなどの洗練されたユーザーインタフェースで人気を博している。Mac版には無料版と850円の有料版があり、iPhone版は250円の有料版のみ。
6月にiPad版のティーザーサイトが登場したが、現行アプリに新機能を追加しない以上、iPad版もリリースされない可能性が高い。
Googleや米Twitter、米Facebookなどの大手が競合を買収することで、アプリやサービスの提供やアップデートが終了になるケースは多い。例えば最近ではGoogleが買収するMeebo、Twitterが買収したSumify、Facebookが買収したFace.comなどがある。Googleは6月にモバイルオフィススイートのQuickofficeを買収しているが、今後の製品提供についてはまだ明らかにしていない。
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